数日前の大洪水。
仕事終わって結構降ってるなと思いながら、バイクに跨った。
いつもの通りは多分大渋滞と思い、迂回路に回った。
そこも泥水に沈みかけてはいたが、思ったほどではなかった。
余裕じゃん。
2本目の大通りから支線に入った。
少し行くと緩やかな坂道になるので、どんどん雨水が流れてくる。
あと少しで自宅近くの大通りに出る所で、いきなり水深が増した。
数台のバイクがそこで躊躇しているが、大丈夫だろと強引に入っていくと・・・
ヤバい・・・
跨ったバイクの膝下まで水が・・・
それよりも坂道から落ちてくる水の圧力がとてつもない。
水圧でステアリングが効かない。
下手にバイクを傾けると水圧で倒れそうになった。
これはマフラーに水入ったかなあ?やっちまったなあ。
どーしよーかと周りを見回すと、坂道からバイクと女のコが流れてきた・・・
後ろには自分と同じ強硬突入したバイクがどんどん倒れて流れていく・・・
なんだこれ?
とりあえず少しずつ後退し、水圧を利用しながら下流にアタマを振ると、
ヘムに水が逃げているので、そちらに押し流されてみた。
完全に浸かってるが、流れは緩やかになっていた。
一息ついてからスロットルをひねってみると、奇跡的にエンジンが掛かった
ままだった。
よかった・・・
もー選択の余地はない。
このヘムの海原に漕ぎ出すしかないので、無我夢中でバイクを走らせた。
途中、水深が低くそうなヘムを右左と入っていき、もはや自分が何処にいるのか
も分からなかったが、とにかく水から逃げるのが先決だった。
がむしゃらに急いだ先は、通い慣れたいつもの通りの1つだった。
ふーーーーーーー
安堵のため息が出た。
自宅までの道のりは後少し。
豪雨が勢いを増し、右半分が沈んだ路へ再びバイクを駆った。
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